こんにちは。
広報デザインDOORSです!
つい最近、お客様からウィンドウサインのご依頼がありました。
駅前のテナントビルで飲食店を経営される方だったのですが
入り口ドア以外は全て網入りガラスで、ちょっとレトロ感があるウィンドウでした。
開閉しないFIX窓です。
その雰囲気がお店とあっていないので、ガラス全面にシートを貼って隠してほしいとの依頼だったのですが、
結果的に私はこのご依頼をお断りするしかありませんでした。
この記事では網入りガラスにシート貼りする際の注意点を解説していきます!
このことを知らない看板屋さんも少なからずいるので、お店の方も知識を持って自身のお店を守りましょう!
また、DIYで網入りガラスにシートを貼るときにも参考にしてくださいね!
網入りガラスとは
まず、網入りガラスとはこんなものです。
名前の通り、ガラスの中に鉄製の網が入っています。
大前提として、シートはカッティングシート・インクジェットシート共通でツルツルした面にしか施工できません。網入りガラスや、すりガラスの凸凹面には貼り付けできないのでご注意ください。
なぜ網入りガラスに貼れないのか
結論を先に書いてしまうと、網入りガラスに貼れない理由はガラスが割れてしまうからです。
正確に言えばヒビが入る
こんな感じです↓
またシートが大きくずれたりシワになったりします。
これ↑はカッティングシートではなく、インクジェット(シール状の塩ビシートに印刷・ラミネートしたもの)だったのでシートもずれるわ、ラミネートもずれるわ、その影響で中のインクまでとれるわで、集客には完全にマイナスなサイン(看板)になってしまっていました。
厄介なのはこの問題が起きるのは、貼り付け直後ではなく1年2年後だということ。
環境によっては数ヶ月以内に起きることもありますが、何年も後になってしまうと、施工業者と連絡が取れなくなっていたり、保証の範囲外だと言われてしまったりしかねません。
理由・原因
この問題が起きる理由は、ガラスとシートの伸び縮みの差にあります。
シートは塩化ビニルでできているので、暑ければ伸びて、寒ければ縮みます。
これは容易に想像できると思うのですが、
実はガラスも目には分かりませんが伸び縮みします。
網入りでない通常のガラスであれば、貼り付けしたシートと一緒に暑ければ伸び、寒ければ縮むので問題ありません。
しかし、網入りガラスではガラスの中に異物(この場合は網)が入っているので伸び縮みできないのです。
この時に歪みが溜まり結果ガラスが割れたり、シートがガラスから剥がれてシワシワになってしまう。という事態が起こります。
網入りガラスは熱割れに弱い。はよく聞く話ですよね
貼れる場合もあります
では、網入りガラスでは諦めるしかないのか?
そんなことはありません!
網入りガラスでも貼れる場合はあります。
全面貼りすると割れやすいのでラインを貼ったり、文字を貼るぐらいなら影響はないでしょう。
また、基本的に直射日光があたる場所が気温の差が大きくなりその分、収縮の幅も大きくなるので割れやすいです。
北面にあるガラスや、ビル内で直射日光が当たらない、前に大きい建物や庇があり、日陰になっていることがほとんど。などの場合には当社の経験上、全面貼りも問題ないです。
こんな方法もあります
南面で、網入りガラスで、直射日光も当たる・・・
でも、大きく表示したい。。そんな時はガラスは諦めて、タペストリーやテントという手もあります。
看板材料というのは星の数ほどあり、使い方も一通りではありません。
取り付け方法も何通りもあり、その場所にあった最善の方法を提案し、
工夫次第で大抵の問題は解決できます。
諦めなくても自分のお店の場合はどうなのか?
疑問に思うことがあればご相談ください。